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NIE学習の実践

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普通科2年特別進学クラスでは、5月10日(金)と13日(月)の2回にわたり、朝日新聞社から平野治氏を講師に迎えNIE学習を行いました。クラス担任の早川先生は以前からNIE学習を校内外で実践しており、その指導には定評があります。今回もこの講座以前に、人物紹介記事である「この人」の英語版や学級新聞を作成していました。

10日は、新聞に関する基本的な知識や新聞を読むことによる利点がレクチャーされ、「天声人語」の書き写しや、おすすめ記事を探し出し、それをクラスメイトに紹介しあうというワー

クが実践されました。その際には、平野さんから「社会に出れば、多様な意見に触れるのが当たり前になるので、今のうちから多くの人と意見を交わす機会を作ろう。そして自分と異なる意見や考え方を排除する社会にならないようにしよう。」といった言葉が送られました。

13日は、10日のレクチャーを踏まえ、新聞の持つ論理性についてご教授いただきました。「論点・意見・理由」が書かれているのが小論文の基本的なパターンであると説明を受け、「自分の通りたいルート」という命題が示され、それに対し生徒が自由に文章を作りました。その際自分の意見の中に反論も入れるとより説得力が増すという旨のアドバイスを受け、各自文章を作り、グループ発表を経て、優秀な文章は全体の前で発表されました。ここで学んだことを生かし、投書をしてみようと言うことで、朝日新聞の「声(投書)」欄への投稿キットが渡されて授業は終了しました。次回のホームルームで投書の執筆を行います。

新聞に対し、生徒は勝手に難しくつまらないものというレッテルを貼っていたようですが、今回の講義を経て、「楽しく、視野を広げるにはうってつけのツールということがわかった。」などという声がたくさん聞かれるようになりました。