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第2回サイエンスサロン

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令和5年度第2回サイエンスサロンが5月18日に3号館2階学習ルームにて行われました。今回のテーマは「数学論理力」です。話題提供者は、SSクラス2年の水谷さんです。参加者50名の生徒は、事前に用意された4問の数学の問題を通して、主に解答の記述方法から今回のテーマである数学論理力へと理解を深めました。

「数学にはどんな力が必要だと思いますか?」との問いかけに対して、多くの生徒から、「知識」「計算力」「構成力」「問題文の読解力」などが挙げられました。中でも、今回は「計算力」と「数学論理力」に焦点をあてて議論するとの提案がありました。また、「計算力」と「数学論理力」を次のように定義しました。

・計算力とは:計算のスピードと正確性

・数学論理力とは:物事を整理し、矛盾や飛躍のない筋道をたてる

まず初めに、プリントに用意された例題をグループごとに解いてもらい、ホワイトボードに発表してもらいました。それらの実際の記述から理想的な解答とは何かを全員で確認しました。数学の記述では、メモ的な記述と実際の解答としての記述の違いを例に挙げて次のようにまとめました。

  • なんとなく解けたではなく、問題を解く流れがわかるように記述する
  • 誰が見てもわかりやすいことを意識して、採点者の視点から解答を作成する

この①②を共有したうえで、確率や一次関数の問題に対して正確な解答を目指しました。数名の生徒が解答を発表し、数学論理力をどのような形で表現されているかを全員で考察しました。

最後に、「普段から意識しているようなことでも、詳しい書き方やより丁寧な用語の使い方など多くの新しい学びがあった。」「今回学んだ数学論理力をテストの場面にとどまらず、日常生活の様々な場面にも活かしていきたい。」とまとめました。この議論を通して、数学が得意な人も苦手な人も、近くの人と協力しながら問題を解くなど、終始充実したサロンとなりました。

次回のサイエンスサロンは,6月15日に行われます。名古屋大学の先生から問題提起があります。