日々の活動

校外学習「SSツアー(京都)」

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2025年8月6日~7日の1泊2日で「SSツアー(京都)」を行いました。2年生特進クラスの希望者30名が参加しました。

 1日目の6日(水)京都大学を訪問しました。午前は、京都大学総合博物館にて、自然史・文化史・技術史の貴重な資料を通じて、人類の知的探究の広がりを学びました。恐竜化石や鉱物、民族資料、研究成果などを展示し、学術研究と社会をつなぐ役割を果たしていることに気がつきました。
 午後は、京都大学大学院薬学研究科を訪れ、薬学合成科学分野の高須 清誠先生による「『くすりの作り方』を創る」という講義を聴講しました。講義では、くすりについての基礎知識をお話しいただきました。特にコロナに有効なくすりを作る作戦を考えるグループワークは興味深いものでした。さらに、ベンゾカインを合成する実験を経験しました。3〜4人のグループに分かれて、TA(現役の京大生)に直接指導をいただきました。初めてくすりを合成して、生徒自ら麻酔薬を体験出来たことは思い出に残ったようです。また、TAの方もとても親切に教えていただき、実験のみならず、研究室の説明や学校生活の話など生徒の要求に合わせて柔軟にお話しを頂けました。
 夜間研修では一日の研修の内容をグループで振り返り、プレゼンテーションの作成をしました。京都大学で気づいたこと、興味を持ったこと、考えたことを共有することで、お互いの視点の違いに気づき、新たな考えを深める時間となりました。

 2日目の7日(木)は神戸国際展示場で行われた「SSH生徒研究発表会」へ見学団として参加しました。この日は審査の結果選ばれた代表校の口頭発表を大ホールで聞き、全国の代表である課題研究の発表とその成果を知ることのできる貴重な機会となりました。本校の生徒たちは大ホールでの発表に圧倒されることなく積極的に質問するなど、全国の代表による課題研究発表から多くの刺激を受けました。午後のポスター発表では、限られた時間ながら興味を持った研究について活発に議論を交わしました。

 2日間を通した感想として「とても楽しかった」、「自分も頑張ろうと思った」という生徒の声が多く聞かれ、今後に期待の持てる充実した機会となりました。