
2025年6月3日(火)、名城サロンが開催され、コースの枠を超えた約50名の生徒が参加しました。
今回は「サイエンス」をテーマに、日本福祉大学 工学部建築学専修の坂口大史准教授をお招きし、「AIが変える建築の世界 ― 創造力と技術の融合 ―」と題した講義とワークショップが行われました。
サロンは、坂口准教授による「建築とは何か」という講義から始まりました。教科書に載っている建築物や世界の有名建築を例に、建築の構造だけでなく、暮らしの変化や歴史的背景など、多角的な視点から建築の魅力についてお話しいただきました。
続いて行われたワークショップでは、パスタ、マスキングテープ、紐、そしてマシュマロを使って、マシュマロを頂点とする“パスタタワー”をグループで制作しました。生徒たちは仲間と意見を出し合いながら、目を輝かせて取り組み、建築の楽しさと同時にその難しさも体感しました。制作の合間には、強度の高い建築物を作るためのポイントも教えていただき、実践的な学びの場となりました。
最後には、近年注目を集めているAIによる建築デザインについても紹介されました。AIを活用することで、多様なデザインの提案や構造のシミュレーションが可能になる一方で、最終的な意思決定は人間に委ねられるという点も強調されました。AIの提案を活かしながら、自ら判断し、形にする力の重要性を学びました。
今回のサロンを通して、建築の奥深さと面白さ、そしてAIとの新たな可能性に触れることができ、大変有意義な時間となりました。



