
2025年10月14日(火)、名城サロンが開催され、コースの枠を超えて約40名の生徒が参加しました。今回の話題提供者は、SSクラス2年の齋藤陽歩さんです。「苔ってどこに生えるの?」という身近でありながら、奥深いテーマをもとに、苔の不思議な生態について分かりやすく紹介してくれました。
サロンはまず、「皆さんが身近に見ている苔はどれでしょう?」という問いかけからスタート。学校から駅までの通学圏内で見られる苔の姿の写真を見せながら、さまざまな苔の紹介をしました。その後、スライドを用いて、苔がなぜ土の上だけでなく木の幹や石の表面など、さまざまな場所に生えるのかを丁寧に説明してもらいました。さらに、苔には維管束がないにもかかわらず、どのようにして全体に水分を行き渡らせているのかという点についても解説してくれました。参加者からは「ヘェ〜そんな仕組みなのか」「苔ってすごい生命力を持っているんだな」といった感想も聞かれました。
後半には、苔を使った「苔石づくり」の体験が行われました。小さな石の上に苔を貼り付け、自分だけの苔の景観を作り上げる作業に、会場は和やかな雰囲気でした。売られている苔石のように形が整い、苔がしっかりと根付くまでに、6ヶ月程度かかるそうで、参加者たちは「自分の作った苔石がどのように育っていくのか楽しみ」と目を輝かせていました。
今回のサロンでは、身近にありながら普段あまり意識することのない苔の世界を通して、自然への新たな視点を得ることができました。話題提供してくれた齋藤の熱意ある発表と、参加者全員の積極的な探究心によって、学びの深まるひとときとなりました。
