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トビタテ! イギリス留学報告

  • SGHネットワーク・WWL

令和5年度は文部科学省主催の海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN」に2名の生徒が選ばれました。以下はイギリス留学に行った生徒の報告です。

私は若者の不安や孤独を解決したいと思い、トビタテを利用して、夏休みに約4週間、イギリスで若者の居場所などのユースサポートについて探究してきました。現地では2か所のユースセンターと1か所のプレイグラウンド、居場所づくりをしているカフェ、2か所の図書館でフィールドワークを行い、語学学校ではアンケート調査をさせてもらいました。

ユースセンターは、規模やシステムが確立しており、各人の権利は守られている様子はあるものの、「居場所」といった温かい雰囲気ではない面も見受けられました。一方で、カフェやプレイグラウンドは開放的で自由に過ごす様子が見られました。施設の方やそこに通う方々にも意見を伺うなかで、改めてサードプレイスの意義を感じるとともに、居心地の良い居場所をつくる難しさや維持管理の課題を目の当たりにする機会となりました。

滞在中はホームステイで、平日の午前中は、語学学校に通いました。ジョークが飛び交う楽しいクラスで、世界中からの年齢の異なる多くの友達ができ嬉しかったです。午後は、友達とロンドンの中心部に遊びに行くこともありました。同じ学校に通っていたトビタテ生達と「縁日」も開催し、日本文化を海外の方達と共に楽しみました。日本の同年代の若者たちとも、毎日生き生きと心通わせ楽しく過ごせたのも良い思い出です。

チャリティーショップでは、ボランティアもしました。寄付された服などをリユースしてもらえるように販売するのですが、その売上はすべて福祉事業に活かされます。そこで働いたことで、海外の寄付文化を肌で感じることが出来ました。スタッフの方はいつも親切にしてくださり、お腹を空かせていた私にパンや、ミートパイ、寿司やなんとホールケーキまでくださいました。英語に自信がなかった私でも仲間の一員として接してくれました。毎日が驚きの連続ながら、人の温かさを感じることが多く、素敵な出会いがあったことが何よりの宝物です。

留学を通して、自分に自信がついたように感じます。一人で移動することも多く、世界中どこにでも行けると思えるようになりました。いくつものトラブルも、一人で乗り越え、自分でできたという成功体験は、帰国後も自分を前向きにしてくれました。トビタテの奨学金のおかげで、多くの経験が出来たことに深く感謝しています。たくさんの支えられた経験を、これから恩返ししていけたらと感じています。